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台風の接近が懸念されていましたが、幸い、天気に恵まれた中、「さつま・すんくじら~食と酒の祭典」を無事開催することができました。
 

 
今回出展したブースはどこもたいへん好評でした。
 
南さつまの料理人の味を堪能できる「さつま亭ブース」では、つけあげ(さつまあげ)や黒豚の炭火焼きを販売しました。特に、つけあげは両日とも、正午には完売する盛況振りでした。
 
鹿児島県各地の厳選した焼酎を提供する「焼酎ブース」では、10種類の中から3種類の焼酎を選ぶ、飲み比べが好評でした。「去年も、おととしも、ここで焼酎を買っているんです」という声を聞くことができるほど恒例のブースとなりました。
 
清木場果樹園の「金柑ブース」では、金柑のみならず、濃厚な柑橘系の甘さが特徴的な、南国のフルーツの王様デコポンを使ったジュースを販売し。こちらも完売でした。
 
笠沙片浦漁港の「漁協ブース」では、現地から直送された幻のえび・たかえびの素揚げや、ブリしゃぶを販売しました。会場内をぶらついていた時に「ブリしゃぶ、おいしかったね」という声が耳に入ってきたときは嬉しい限りでした。
 
緑風会が厳選した茶葉を使った、甘みが引き立つ冷茶を販売した「緑茶ブース」では、子供がひとくち飲むなり「おいしい」と満面の笑みを浮かべる姿が印象的でした。また、ひとりで4杯飲んでくれる方もいました。
 
祭典終了後の、南さつまと首都圏のメンバーの交流会で、来年以降も首都圏のメンバーと共に、こうした活動をやっていきたいと言ってもらい、あらためて継続的に活動していくことの意義を感じることができました。
 
また今回プロジェクトの活動を耳にし、鹿児島県出身で、千葉県の落花生農家の方が祭典に参加してくれました。今後こうしてプロジェクトに関わってくれる方々を増やし、活動のすそ野を広げていければと思います。
 
なお、祭典の様子は、9月30日(日)付けの南日本新聞『消しゴム』にて掲載して頂きましたので、お手元にある方は、是非ご覧になってください。
 

2012年10月03日

南さつまチームサポーターのYです。
海なし県で生まれ育ったわたくし、夏には必ず3回は海で遊ぶ!と、勝手にルールを決めています。
東シナ海の玄関口である西のすんくじら、ここ南さつま市・坊津は、スキューバダイビングだけでなく、釣りのメッカとしてとっても有名な場所!
そこで今回は坊津の釣り風景をレポートします。
 

ここ坊津の海は、リアス式海岸と岩場に囲まれた、栄養豊かで潮の流れが速い海域です。
魚達にとってとても住みやすい場所のようで、魚種は様々。
おいしい小魚を求めて、沖合いから海岸近くまで大型種が集まってくる場所で、
大型のクジラも時々やってきます。
真夏の釣りもなかなかの釣果ですが、
何と言ってもこれらからのシーズンは、暑さも和らいでじっくりと快適に釣りを楽しめる機会が増える頃でもあります。
 

坊津は海にせり出た岩場である「瀬」の上でする釣りが、面白いんです。
瀬渡し船に乗れば、ものの3分で絶好の釣りポイントが点在していて、
良く釣れるポイントは、当然、先に来たモン勝ち!
早朝から昼過ぎまで、はたまた日が傾くまで釣り糸を垂れる人も少なくありません。
定位置の岩場に到着したら、まずはパラソルを開いて日陰を確保!
特に夏はこのパラソルがなくては、長時間の釣りも充分に楽しめないのですが、秋はその暑さもかなり軽減されます。
棲息する魚は、イシガキダイ、イシダイ、ブダイ、ハリセンボンなどなど。(ハリセンボンはよく釣れます!)
 

ちなみに、今回私が釣りをしたポイントに行くには、泊(とまり)港から、瀬渡し船を頼むことが出来ます。
 

■さと丸:080-1700-8222
■かいほう丸:090-5089-9107
■なぎさ:090-3736-0259
■あじろ:090-2710-2744
 

釣り瀬渡しのほか、サンゴが生息する海水浴が楽しめるビーチにも送迎してくださるとのことです。
詳しくは、上記連絡先までお問合せ下さい。^^
 


-二ツ岩-
釣れるポイントの一つ 
 

-坊岬-
(ちょっと足を延ばして、枕崎方向に走れば、坊岬の灯台とホール(自然に出来た穴)もあるんです!
この景色をご存知ない方も多いですよね、きっと・・)
 

この日は小潮で、潮の動きが小さい日。
瀬からぴょこんとせり出る竿に、大きなしなりはどこの瀬にも見受けられません。皆さん釣果ゼロの気配。。。
 

そこで、今度は船でのトローリングに切り替えてみましたっ!^^
 


 

-疑似餌-
トローリング用の手づくり疑似餌(詳細はヒミツ!)。
人それぞれ形や色が異なり、個性が出る道具なのだそう。
 

今回乗せていただいた、ご自分の船を所有されている坊津・坊の方にお話しを聞いたところ、
お盆はシイラが大漁だったとのこと。その数なんと、100匹以上!!
ちょうど大潮だったとのことで、海岸近くまで泳いできたトビウオ(とっびお)を大群で追いかけていたところに、遭遇したんだそうです。トビウオも必死に数メートルも水面を飛び続けて逃げていたとか。
そもそもシイラは体長100センチをゆうに越える大きな魚なので、
100匹を釣った船のなかは、シイラでてんこ盛りだったそう!
想像するだけでワクワクします♪
ちなみに、シイラは坊津では「まんびき」と呼ばれているそうです。
日持ちがしない魚なので市場に出る数もかなり少ないのですが、
ここ坊津の食卓ではおなじみの、夏の定番なのです。刺身で食べられるのもきっと港から車で30分圏内のお宅だけかもしれません?!
夏はシイラのほかに、ハガツオやレンコダイ。秋はバショウカジキ(秋太郎)も揚がります。
 

で・・・トローリングするも、この日の針にかかるのは、魚ではなく潮目に浮遊するゴミばかり。。。
秋太郎を狙っていただけに、残念。
 
 

せっかく海に来たのに魚が見られないので若干の物寂しさを感じていたら、、、
瀬の近くにいた、素潜り隊を発見!
趣味で海にもぐっているのだそうですが、装備は本格的。
瀬のある海は潮の流れが速く水温が低いので、ウエットスーツはすっぽり頭までカバーする型の着用が必須。
私にとってこれまでTVでしか見たことのない素潜りの魚捕りの光景なので、
こんなチャンスは二度とない!と思い、私もシュノーケルで水面から魚を捕る様子を観察させて頂きました!
 

小さな青いネオンカラーの魚、エンゼルフィッシュのような背びれが糸のようになびいていて平べったい魚、高級魚として名高いクエ(あら)のような丸々として結構大きな魚が、目の前を普通に泳いでいるんですよ。
魚たちはあまり警戒していない様子で、手を伸ばして触れられるかどうかの距離で、私の手をサッとかわして向こうへ泳いで行ってしまいます。
 

素潜りの魚捕りの様子を観ていてわかったことは、
狙いを定めて一気に潜るのではなく、潜ってから魚が近くに来るのを待ってシュッと仕留めるという手法。
なるほど、だから皆さん、潜って30秒弱くらいの間、じっと水中で待機しているんだ~。(知らなかった!)
 


 

-素潜り隊-
某TV番組でよく目にする「捕ったど~!」を、子供のころから遊びとして楽しんでいる皆さん。
 

水中で繰り広げられる、海で育った大人たちの“豪快な遊び”を目の前にして思ったことは、
この坊津の海のめぐみとこの海がここ坊津に住んでいる人たちにもたらす様々な楽しみやひとときは、
実際に自らが経験してみないとわからないな、ということ。
百聞は一見に如かず、でした。
 

このブログを見てくださっている皆さんも、一度、坊津の海に来てみてください。
大人がついつい夢中になってしまう時間が、ここにはたくさんあるのです♪
 


 

-釣果あおむしと-
やっとお目にかかれたお魚・あおむしと(アオブダイ)。
この他にも、こめじろ(ニザダイ)、はんたぐい(アカハタ)を「捕ったど~!」。白身でさっぱりした甘さ。カルパッチョで召し上がれ★
 
 

2012年10月02日

先日の台風が過ぎ去ってからでしょうか?
めっきり秋めいた空気になってまいりました。
皆様9月をどのようにお過ごしでしょうか?
こんにちは、南さつま市チームサポーターKです。
 

今回は、夏も終わりです。
ということで、今回はこれまでと違った角度から
南さつま市の魅力を発信したいと思います。

これまでイベントを中心にブログを更新してきましたが・・・
イベント以外にも南さつま市の財産はたくさんあるのではないか?と考えた私。
 

今回紹介するのは、
 

「南さつま市の塩づくり特集」です。
 

南さつま市には、釜炊き天然塩をつくられている方が、坊津町と笠沙町にいらっしゃいます。そこで今回は、南さつま市で塩づくりをがんばっている方々にインタビューを行い、人々の話しを通じて土着文化の魅力を発信できればと思っています。
 

すんくじらブログ・南さつま市の「人財特集」をお楽しみください。
 

★坊津の華★

東シナ海に面し、サンゴなどの手つかずの自然が残る坊津町。約1000年にわたり貿易がさかんに行われた地域であり、港には密貿易時代の屋敷跡が残されているなど、町の至るところに歴史的な建物が並んでいます。そのような土地で私が今回取材に伺うのは、約8年前から塩づくりをされている日高則夫さん御夫妻です。9月の中旬には、北海道の物産展に出品するなど、お忙しい毎日を送ってらっしゃいます。今回は、日高さんがこれまで歩んできた人生と塩づくりに対する思いについてお話を伺ってきました。
 


 

☆40代の決意☆
現在、65歳の日高さん。20代の頃は、京都・東京でサラリーマン生活を送り、30代で鹿児島に移住されました。そんな中、骨髄炎となってしまい、一時は足の切断の可能性を告げられたほど重症だったそうです。現在では、火を焚くための木材を運ぶなど、問題なく活動することができています。そして、40代後半に転機は訪れました。普段から姶良市の重富駅を利用しており、その時たまたま手に取ったフリーペーパーに「天草の自然塩」の特集が組まれていました。その特集を読み塩作りの魅力にみせられたのが塩づくりを始めるきっかけとなったそうです。その特集がなかったら、今の「坊津の華」はなかったのかもしれません。
 

☆塩づくり
日高さんが話されるように、塩づくりはシンプルの一言です。海水を焚いて、水分を蒸発させる。海水を足して、海水を薪で焚く。海水を足して、海水を薪で焚く。この作業を6日間繰り返します。シンプルであるからこそ日高さんは、塩づくりに対するこだわりもあると語ります。それは、海水を海からポンプであげるタイミングを大潮の日と決めていることです。
「どこかで聞いた話だが、大潮のときは海水に栄養が豊富に含まれている。だから、神秘的な塩ができるんだ」と語ってくださいました。月に2~3回の大潮のタイミングで、8トンのタンクに貯蔵し、昔ながらの蒔を使って焚く塩にはこんな秘密が隠されていました。
 


 

☆塩づくりを通じて
坊津という土地で塩づくりを始めたのは、8年前。当初は、坊津・屋久島・佐多岬の3ヶ所が候補にあがっていたそうです。その中で、日高さんが若い頃にダイビングを楽しんだ坊津を選んだのは必然の流れだったのかもしれません。奥さんも塩づくりを通じていろいろなことが経験できたと語ってらっしゃいました。定年まで続ける予定だった介護の仕事を辞められて、旦那さんと一緒に始めた塩づくり。他にも百貨店勤務の際に主任も経験されており、商品の販売方法にその経験が生かされているそうです。
「人生無駄なことはない」と語られる奥さんの話しには、説得力があります。
 

☆塩づくりの魅力
最後に塩づくりの魅力について聞いてみました。やはり、塩を使ってくれた方々が「おいしかった」「あまかった」などの声を聞いたときが一番うれしい瞬間だと語ってくださいました。さらに、リピーターの方が非常に多く、たくさんファンがいらっしゃいます。栄養が豊富に含まれる大潮のときにしかできない塩には、神秘的なパワーを含んでおり、そのパワーでファンを増やしているのではないかと感じました。
 
 

★笠沙のしおっ★

温暖な気候に恵まれ、畑にはポンカンやタンカンの果実が実るなど農業も盛んな地域でありながら、沿岸では魚種が多く、釣りのメッカとなるなど、自然豊かな笠沙町。そんな町で塩づくりをされているのが松山進さん御夫妻です。笠沙町に移住されて、15年となるご夫婦がつくる「笠沙のしおっ」の魅力と塩づくりを通じた地域づくりについてお伝えいたします。
 


 

☆塩づくりをしよう
松山さんが笠沙に移住された際、最初にぶつかった壁は仕事がないということでした。京都でアパレル関係の仕事を辞めて、奥さんの生まれ故郷である笠沙に移住したのは今から15年前です。そんな中、近所の船大工さんのデザインの仕事を手伝うようになり、手先が器用なことを認められ船大工として働くようになりました。しかし、船大工の仕事は、プラスチックの素材を削り、その粉を吸うなど健康的に良くないと思い、別の仕事を模索し始めたそうです。そこで出会ったのが塩づくりでした。
 

☆塩づくり
松山さんの塩づくりには、譲れないこだわりがあるそうです。それは、不純物を可能な限り取り除くことによって、やさしい甘さのある塩を作られている点です。昔は混ぜながら海水を焚いていたそうですが、苦味が多かったことから可能な限り不純物を取り除き、混ぜずに炊く方法を編み出したそうです。それらのこだわりの技や心づかいがありミネラルたっぷりの「笠沙のしおっ」が完成しました。
 

☆塩づくりの魅力
「1番の魅力は、塩づくりをやりながらいろいろなことができることかな。」という言葉の通り、工房の周辺には手作りの机やイスが並んでいました。約45分ごとに火の調子を見ないといけないので、その合間に日曜大工を楽しんでいるそうです。壊れた壁を修理したり、たまにはギターを弾いたりと塩づくりの合間に、自分の趣味を楽しむことができる。とても贅沢な時間を過ごされています。そして何よりの魅力は、松山さんの作ったお塩を使ったお客さんから「おいしかった」と言って頂けることだとおっしゃっていました。集落の方や鹿児島市内にもリピーターがいらっしゃるので、作った塩はすべて完売しているそうです。そのため、1つしかない釜をもう1つ作ろうか悩んでらっしゃるそうです。さらに、塩づくり以外にもNPO 法人南さつまを立ち上げるなど地域づくりにも取り組んでいらっしゃいます。
今回、取材に伺った際には、南さつまにかもん協議会が実施している米粉レシピの募集準備をされていました。南さつま市の8月初旬に収穫する「早期水稲米」を使用して、地元を盛り上げることはできないかと考え企画されたそうです。募集期間は、平成24年10月20日(土)まで。是非ご興味のある方は、応募されてみてはいかがでしょうか。優秀作品には特産品の詰め合わせが贈られるそうです。
他にも、漁協の方々と協力し、塩麹を使った加工品を作る計画もあるそうです。塩づくりを通じて、地域の中で重要な役割を担っている松山さんご夫婦。ミネラルたっぷりの自然塩により、笠沙の魚や野菜をさらに付加価値の高いものにしようと挑戦を続けられています。
 


 

★取材を通じて感じたこと★
今回、日高さんと松山さん、お二人のお話しを伺って感じたことは、南さつま市は豊かであるということです。
サンゴの生息する海が身近にあり、その海水を使って、天然塩が作れるほど自然が豊かであるということです。
 

そして、もうひとつの豊かさは、生活の豊かさです。
今回、私が感じた豊かさは、お金がたくさんあるという豊かさではなく、そこの集落の仲間や塩を買いにいらっしゃるリピーターのお客さんなど、たくさんの方々と豊かな関係をつくって生活されていることだと感じました。この2つの豊かさは、都会で暮らしている人々には、体験できないことだと思います。この豊かさこそが南さつま市の魅力であると思います。また、今回の取材で1番驚いたことは、塩をつくるために必ず必要になる蒔の入手方法です。建設会社などでは、家屋の解体をして出た廃材をお金を支払って処分しているそうです。しかし、塩づくりで廃材を利用することで、処分するためのコストが削減できるうえに、塩づくりされている方々は、廃材の収集に困らないというお互いにとって良い関係が築けていることです。その廃材には間伐などの木材も含まれており、自然を守るためにも塩づくりが役立っているそうです。
 
今回の南さつま市「人財特集」を実施したことで、南さつま市に在住する方のフィルターを通じた笠沙・坊津の魅力が発信できたのではないかと思います。昔ながらの塩づくりなど、その技の中にはたくさんの物語がありました。その技の裏に存在する物語を深く探ることで新たな魅力が発信できるのではないかと思いました。
今回ご紹介しました『坊津の華』と『笠沙のしおっ』は南さつま市の物産館やスーパーでお買い求め頂けます。
 

取材にご協力頂きました、日高さんご夫妻と松山さんご夫妻、本当に貴重なお話しをお聞かせ頂きありがとうございました。

 
 

2012年09月26日